ファイトケミカルとは?
ファイトケミカルというのは、植物が自らを守るためにつくり出した天然成分です。
動かずして外敵から身を守る
植物はいちど芽を出したらその場を動くことができません。どんなに日差しの強い日でも、太陽の紫外線を直接浴び続けてしまいます。害虫、動物などといった敵に対して、動けないというのはかなり不利な状態といえます。
ところが植物は、動物に比べてかなり長生きです。数千年も生き続けている木だってあります。これはどうしてでしょうか。動物の中ではかなり長寿のはずの人間でさえ、200年生きていられるヒトはいません。
植物には、動物にはない高度な生存システムが存在するのです。生命を脅かす多くの要因から、動かずして身を守るための進化を遂げてきたのです。ファイトケミカルはその集大成的な物質といえるでしょう。
ファイトケミカルの代表例
成分 | 食品 |
---|---|
アントシアニン | 赤ワイン 紫イモ |
プロアントシアニジン | クランベリー |
カテキン | 緑茶 |
タンニン | 緑茶 |
リグナン | ゴマ |
クルクミン | ウコン |
リコピン(赤色成分) | トマト スイカ |
テルペン類(苦味・香り成分) | バナナ |
イソチオシアネート | キャベツ |
オイゲノール(香気成分) | バナナ |
β‐カロテン | ニンジン ホウレン草 |
イオウ化合物 | 白菜(淡色野菜) |
グルコブラシシン | 白菜(淡色野菜) |
システインスルホキシド | タマネギ ニンニク |