ファイトケミカルの抗ガン作用

つねに進化し続ける医療をもってしても全死亡数の3割弱が命を落としているというガン。この病気を全世界から完全に根絶するのには、まだまだ時間がかかりそうです。

まずはガンについて知り、ガンになりにくい身体を手に入れること。これが健康でいる秘訣ではないでしょうか。医療に頼るのはあくまで最終手段。まずはガンを遠ざけることからはじめましょう。

すでに全員がガンになっている!?

すべての生物は細胞をもっています。この細胞が分裂を続けている状態を「生きている」と表現します。細胞の中には必ずがあり、核の中には細胞に関するすべての情報がつまったDNAが格納されています。

細胞の設計図ともいえるDNA。これさえあれば、まったく同じ細胞を複製することができるのです。順調に分裂をつづけていれば、半永久的に生きていられることになります。

では、どうして生物はいつか死んでしまうのでしょうか。

細胞は驚異的なペースで分裂している

ヒトの細胞は、約60,000,000,000,000(60兆)の細胞でできています。そして、なんと1日で、約500,000,000,000(5,000億)の細胞が生まれ変わっては死んでいるのです。

1秒に換算しても約5,000,000(500万)ですから、驚異的なペースで分裂しているのかがわかります。

死んだ細胞は、角質やアカとなって身体からはがれ落ち、3ヶ月ほどで60兆個すべての細胞が入れ替わる計算です。

細胞の複製ミスも起きている

これだけばく大な数の細胞分裂を休みなく続けているのですから、たまには複製ミスをしてしまうこともあります。いわゆる突然変異というやつです。その数1日で約6億。

かなり多いように感じますが、確率はたったの100,000(10万)分の1。とるに足りません。ただし、複製ミスで生まれた不良品(突然変異)が分裂しては困ります。

そこで、突然変異にはあらかじめアポトーシスという自殺プログラムのようなものが施されています。自分が不良品だとわかると分裂せずに死を選ぶようになっているのです。

突然変異なのに自殺しない細胞

ところが1日に生まれる6億の突然変異のうち、5,000ほどはアポトーシスが解除されています。つまり、突然変異なのにどんどん分裂して増殖してしまうということです。

これこそがガン細胞と呼ばれているものです。

ファイトケミカルでガンと戦う

ファイトケミカルには「抗ガン作用」、すなわちガンと戦う力があります。大まかに言うと以下の3つです。

  1. 抗酸化作用
  2. 発ガン物質の抑制作用
  3. 免疫力強化作用

この3つの意味と違いについては後述します。とにかくファイトケミカルさえ摂取していれば、ガンになりにくい身体をつくることができるのです。

まずはファイトケミカルの抗酸化作用について学んでいきましょう。

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