ファイトケミカルの栄養素としての定義

ファイトケミカルは植物だけがつくれる成分です。人間をはじめとする動物にはどうやってもつくれません。したがってファイトケミカルの成分を摂取することによってその恩恵に授かります。

栄養素の分類

これまでは五大栄養素を基準にメニューを考えていました。五大栄養素に限っていえば、厚生労働省などが基準となる食事摂取量などを公表しています。

ところが、ファイトケミカルはまだ正式な栄養素として認定されていません。ただし、ファイトケミカルを継続的に摂取することで、多くの病気を予防できるのも事実です。

それならば、国が栄養素として認定する前であっても、なるべく早くこの恩恵に授かっておくのが賢明でしょう。

栄養素 3大栄養素 5大栄養素 6大栄養素 7大栄養素
たんぱく質
脂質
糖質
ビタミン  
ミネラル  
食物繊維    
ファイトケミカル      

三大栄養素について

三大栄養素というのは、ヒトが生きていくうえでもっとも大切な栄養素です。

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 糖質

ヒトはこの3つの栄養素が足りないと生きていくことができません。自動車に例えれば、車体がたんぱく質で、ガソリンが脂質、糖質といったところでしょう。

ヒトというのは60兆におよぶ細胞の集合体です。いわば、60兆ピースからなるジグソーパズルのようなもの。その細胞のひとつひとつすべてがたんぱく質でできています。

血や肉、内臓など、カラダを構成する素材はすべてたんぱく質なのです。そして、その細胞たちを動かすエネルギー源が脂質糖質です。とにかく、この3つの栄養素がないと、なにもできないというわけです。

五大栄養素について

三大栄養素に加えて、さらに2つの栄養素も重要です。これらを合わせて五大栄養素といいます。

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 糖質
  • ビタミン
  • ミネラル

三大栄養素では、「車体」がたんぱく質で、「ガソリン」が脂質、糖質でした。ビタミンやミネラルは、自動車整備工場で働く作業員が手にしている「道具」のようなもの。つまり、ビタミンやミネラルによって、車体が管理、制御されているのです。

エネルギーをカラダの隅々まで行き渡らせたり、異常個所をメンテナンスする役割があります。ときには、特殊な部品となり重要な役割を担っています。

たとえばビタミンAには、粘膜を正常に保つ作用があります。このシールドによって、風邪などのウイルスの侵入を防いでくれます。ウイルス対策ソフトのようなものですね。

食物繊維は第六の栄養素

そして第六の栄養素といわれているのが食物繊維です。

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 糖質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維

食物繊維というのは主に、野菜や海草、キノコなどに含まれています。もともと動物のカラダには存在しない成分なので、動物は分解する酵素を持っていません。

食物繊維を摂取したところで分解できませんから、最終的には排泄されてしまいます。ほとんどの成分は小腸で分解、吸収されてしまいます。ところが、食物繊維は分解されずに大腸まで到達します。

すると大腸が内側から刺激され、それにより便通がよくなるということがわかったのです。

また、水に溶けてしまう水溶性の食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにします。急激な血糖値の上昇による糖尿病を予防できるため第六の栄養素と呼ばれるようになりました。

ファイトケミカルは第七の栄養素

そして近年、第七の栄養素として注目されているのがファイトケミカルです。

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 糖質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維
  • ファイトケミカル

ファイトケミカルには、現代病のひとつガンの予防に効果があると期待されてる栄養素です。他の栄養素に比べるとまだまだ研究の歴史は浅く、すべての効果が解明されているわけではありません。

動物には、体内で食物繊維を分解することはできません。ところが、ファイトケミカルは食物繊維のカプセルの中に入っています。研究が遅れにはこういった背景があったからかもしれませんね。

分解されずに排泄される食物繊維。そこからファイトケミカルの成分を抽出する方法はひとつ。食物繊維を分解してから摂取すればいいのです。

具体的には、コトコト煮込む。火を通すことで食物繊維を破壊するのです。するとファイトケミカルが染み出してきます。すなわち植物の煮汁こそがファイトケミカルの本質なのです。

煮汁を捨ててしまうのは、ガン予防に効果絶大のファイトケミカルを捨ててしまうようなもの。ファイトケミカルを摂取するには、野菜本体を食べるよりも、煮汁を飲むのが正解なのです。